家族旅行を計画しているものの、準備から楽しむのが醍醐味なはずなのに、家族間で喧嘩になってしまいます。
決めることへのストレスを感じてしまいました・・
そんなこんなで、仕事でもストレスを感じ、家庭でもストレスを感じている、皆さんの為、自分の為に、ストレス背景を整理します。
ソーシャルワーカーとその役割
ソーシャルワーカーは、主に社会的課題に取り組む役割があります。
心身の問題や経済的困難など様々な問題を抱える人を対象として、適切な支援とリソースを提供します。
その一方で、ソーシャルワーカー自身も高いストレスに晒されているという現実があります。
令和2年の産業別にみた「医療・福祉」の離職率は14.2%です。
業務関連のストレスとその特性
仕事の性質
ソーシャルワーカーの仕事は、人々の問題解決や社会的課題に向き合うという使命を持っています。
様々な個々の問題、深刻な社会問題、対人関係の複雑さなど、直面する問題の性質は、当たり前にストレスを生み出す可能性が高いものとなっています。
感情的な過負荷
助けを必要とする人々の苦痛や困難に対して共感し、それを受け止めることは、ソーシャルワーカーの仕事の一部です。
しかし、これが過剰になると「感情的な疲弊」を引き起こし、ストレスとなります。
自宅に帰っても、ついつい考え込んでしまう、なんてことがあります。
リソースの欠如とその影響
不十分なリソース
ソーシャルワーカーがクライアントに提供するサービスや支援に対して、十分なリソースがない場合、これは大きなストレスとなります。
不足する資源とは、社会資源、人的資源、財政的資源、時間、そして情報など多岐にわたります。
守備範囲が広い分、持っている情報外の情報が必要になることが、ほとんどですよね。
都度都度、調べ回っていると推察します。
クライアントへの影響
リソースが不足することで、クライアントに対するサービスが限定されたり、問題解決の糸口がみつからなかったりします。
これがストレスとなるだけでなく、ソーシャルワーカー自身の達成感や自己肯定感も低下させる可能性があります。
自分はダメだとか、私がどうにかしなければという責任感だけが膨らむ等、し始めると不健康そのものです!
過重労働と長時間労働
働き過ぎの現実
クライアントのニーズを満たすため、また組織の目標を達成するために、ソーシャルワーカーは過重労働を強いられることがあります。
これはストレスを生むだけでなく、疲労やバーンアウトを引き起こす可能性もあります。
私が病院のソーシャルワーカーをしていた時は、サービス残業は当たり前でした。
ワークライフバランスの喪失
長時間労働はソーシャルワーカーのプライベートな時間を奪い、リラクゼーションやリフレッシュの時間を削ります。
これがワークライフバランスの喪失につながり、ストレスを増加させます。
#やりがい搾取や
組織の問題とその影響
組織の環境と文化
組織の環境や文化も、ソーシャルワーカーのストレスに大きく影響します。
上司との関係、職場の雰囲気、組織の倫理観、働き方、評価システムなどがストレスの源となり得ます。
サービス残業が常態化している職場などですね。
組織の方針
組織の方針、特にサービス提供の方法や方向性についての不確実性もストレスを引き起こします。
これにより職場での不安感が増大し、自身の職業能力に対する信頼を揺るがせる可能性もあります。
利益優先、経営的視点が強くなると、ソーシャルワーカーの専門性がなくなるという相反関係にあります。
ストレス管理と解決策
セルフケアの重要性
ソーシャルワーカー自身が自分の心身の健康を最優先にすることが重要です。
ストレス管理のためのリラクゼーション、適切な休息、趣味、運動、食事、睡眠などのセルフケアが必要です。
私は、1日20~30分散歩をするよう心がけています。
組織的なサポート
組織全体としても、スーパービジョン、教育研修、より良いワークライフバランスを提供する政策を導入するなど、ストレスの軽減を図るべきです。
そういう意識のある会社を選ぼう!
社会的な理解と支援
公的資源の充実、ソーシャルワーカーへの敬意と理解の促進、メンタルヘルスへの意識向上などが求められます。
結論
ソーシャルワーカーは日々、さまざまなストレスの嵐に晒されています。
それらは業務自体の性質、リソースの欠如、過重労働、組織の問題など多岐にわたります。
過度なストレスは、精神疾患などにつながる可能性もあります。
それらの問題に対して、セルフケア、組織的なサポート、社会全体からの理解と支援が必要です。
まずは私たち自身が健康でいることで、クライアントの生活を支えることができ、支援を持続し、社会にとって不可欠なサービスを提供し続けることが可能になるんです。
自分を大事にすることが、クライアントを大事にすることにもなるので、休むことは決して悪いことではありません。