最近、アンネ・フランクの本を読んでいたのですが、小4の娘の方が、過去の偉人(言い方合ってます?)を私よりも知っており、伝記を読んでいる数も圧倒的に負けていた事実を知りました。
今の娘の学業が突出して凄いわけではないのですが、「それは絶対、将来に役に立つよ」と、根拠のない熱弁をしてしまいました。
根拠はなくとも、褒められるのは嬉しそうだったので、結果オーライです。
さて、今回は、ChatGPTと人間のカウンセリング研修の感想です。
1.AIはカウンセリング(面接技術)の教育に必要不可欠
今回は、テキストベースでの面接ということもあり、臨場感やスピード感という点では、実際の面接とは異なる点が多かったです。
しかし、AIで人物や声まで生成して、ZOOM等のオンライン面接を想定したものにすれば、AIで生身の人と大差ないレベルまで、もっていけると思いました。
さらに、AI(クライエント側)の感情を数値化することで、一定のカウンセリングの質の評価、カウンセラーの客観的評価も可能になってくるのではないかと思いました。
近い将来AIが面接技術の教育に必要不可欠なものになると確信しました!
2.非言語領域の生成
面接場面の情報源として、クライエントの佇まいなどの非言語から得られる情報も、重要なポイントになります。
・視線、表情
・姿勢
・話し方(うなずき、ジェスチャー)
・声の音量、スピード、トーン
・服装や身だしなみ
こういった非言語の部分もAI(クライエント側)で対応可能です。
テキストチャットから映像にするのは、現段階で既に可能な領域ですよね。
3.支援者と相談者の関係は、協働関係・信頼関係
面接の中での両者の関係は絶えず変化していきますが、その変化を可視化することもできそうです。
結果的には、カウンセリング・面接技術の向上が、今までとは格段に上がる、はずです。
患者さんにとっては、良いことだと思いますし、客観的指標が導入されれば、腕の悪いカウンセラーやいかがわしいカウンセラーなどが淘汰されていくでしょう。
テクノロジーは、どの領域でも価値を生み出せなくなったモノには、容赦なく破壊しす。
ちなみに、誰でもAIとの模擬カウンセリングもできますので、自分でも試して頂けると面白さや活用の仕方が、より伝わるかなと思います。
OpenAIのURLを貼っておきます。
Introducing ChatGPT (openai.com)
4.良い面接者の10条件
最後に、ChatGPTでも、人に対してでも、自己の振り返りは必要です。
自分のチェックも兼ねて、面接を振り返ってみましょう。
- 自分ばかり話さない、クライエントの話を引き出し、相手に充分話をさせる。
- 質問を上手に行い、「聴き上手」であること、相手の言葉の奥にある心を聴く
- 相手に考えさせ、気づかせ、主体性・自主性を持たせる、なるべく最終の結論は本人に出させる
- 自分の考えを押し付けない、「・・はどうでしょうか」と相手に提案する
- 事実に関する指摘は行っても、相手の人格、人間性についてとやかく批判はしない
- 説教したり、感情的になって議論をしたりしない
- 絶えず確認し合いながら面接を進める、ときどき要点を互いに復唱し、確認し合う
- 言いにくいことでも言うべきことは、毅然と指摘し伝える
- 相手への偏見、思い込みをもたず、絶えず新たな視点で臨む
- 日頃からキャリア情報収集につとめ、最新の情報をもつよう自己啓発を行い、クライエントに有効な情報を提供する
出典:宮城まり子「キャリアカウンセリング」2002駿河台出版社
今後も、様々な教育場面でAIの活用が積極的に行われていくことと思います。ではまた。