福祉のこと

【医療機関と地域の違い】言動にどう返しているか?

小1の息子の授業参観に参加して来ました。そう、みんなめちゃくちゃ可愛かったです!

こんなピュアな子達がいつから、意地悪になったり、人をけなしたりするようになるんだろう、と何故か辛い気持ちも一緒に訪れた父親です。

授業は、同じ絵の人を探すグループ作りとスゴロクという内容でした。

スゴロクでは、止まったマスに書かれている「好きな食べ物はなに?」と読み合ったり、「一回休みだー!」とめちゃくちゃ残念がったりで、それを大人が微笑ましく見つめるという、ピア×ピア、ピアのおっそ分けを食らった時間でした。みんな、先生ありがとうございましたー!

さて、今回は、約10年医療機関で働いて、地域の事業所に働く場所を変えた経験をもとに、医療機関と地域の事業所を比べた時の違いについて記します。

1.頭で考えただけで終わらせずに実行する

他職種がいない職場環境上、良くも悪くも医療機関に比べて主治医へのお伺いは必要なく、自分自身で判断し、行動しなければなりません。

当たり前のことですが、決定・行動には責任が伴い、「利用者が言ったから」「先生の指示です」、は通用しません。

まずは私がどうすべきと考えたか、その目的や理由は何かまで突き詰め、実行に移すことが求められます。

自分で判断していくとなるとできない理由を作ることが難しくなると同時に、行わないという責任も自分に返ってきてしまいます。

他者や所属する組織のせいにしていたことができない、言い訳が効かなくなるんですよね(泣)私だけだと思いますが・・

また、誰かがやってくれるではなく、誰がやるかを考えて依頼したり、誰かがやるならその中で自分は何をするかを考えたりと主体的な動きが常に必要であると感じることが多かったです。

皆さんは違うと思いますが、私は医療機関で染みついたスタンスを変えるのに、本当に苦労しました。

自分の依存的な性格上、辛い面はありますが、職場の人手不足が功を奏してくれているように思います。やる人がいないから、自然にやらないと生きていけないんです。

周りの環境も見方を変えると良い面もあるかな、とポジィティブに考えてみたりです。

2.クライアントがどう言ったのかよりも、言動に対してどう返しているかの意識

今まで自分の具体的な声かけや行動よりも、クライアントの言葉に重きを置いていた医療機関でのソーシャルワーカー時代。

そういった意識が影響してか「○○さんが〇〇と言っていました」と話を聞いて終わってしまってしまうことは度々ありました。

「なんだか深まらない」、っていう経験ありませんか?

クライアントが言ったことに対して、どう考えて返して自分が行動したかの視点を持つことで、クライアントをどう捉えているかも含めて考えることができるので、自分としては重点を置くようになった点です。

これは、今も意識しているし、大事なことだと思います!

また、「対等な関わり」をおざなりな関わりと履違えてしまい、常にスタッフとしての意識を持って行動していかなくてならないと思うこと出来事がありました。

地域活動支援センターに通所している利用者で休憩時間や昼食時に会うと「覇気がないね」「もっと男らしくした方が良いよ」と言われることが度々あったんです。

私としては、その人からみて覇気がないようにみえたなら覇気がないのだろうし、男らしくないことも一理あると思ったので、「もっと覇気を出せるよう頑張りますね」等、返答していました。

そんなときに、スタッフでのミーティングの場で関わり方を先輩から指摘されます。

「仮にそうだったとしても利用者のそういった言い方は、失礼だし、スタッフだから利用者にヘコヘコする必要はないよね?」と、助言をもらったんです。

金言や!(当時の私)

私は、会話そのものに対して素のまま返答していただけで、利用者にとってどうか、まで考えて意図的に関わっていなかったことに気づかされました。

これは私にとって、

利用者がどう言ったのかよりも、言動に対してどう返しているか

を強く意識する出来事になったんです。

自分のことを言われるとつい下手に出てしまう傾向もあって、そこに引っ張られず、日常の会話を、1つとっても支援につながっていることを意識していかなければならないのかぁ~、と反省した、地域に出て1年目の夏でした。

皆さんは、自分にとってのターニングポイントとなる出来事はありますか?

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!