いじめ

【いじめは人権侵害】四者構造で視る!

1.いじめは人権侵害 

いじめを考える前に、日常で「人権」を考えることはあるでしょうか? 

人権って守られている時には意識できないですが、人権を害された時に、浮き出るように人権が意識されます。 

ロシアとウクライナの戦地で、某事務所代表宅の一室で、さまざまな驚異に見舞われた時ですね。

 

法的な立場からみてみると、

 民法には、過失も含まれている為、「わざとではありません」で免れることができない責任の規定がされているんです。

人は、故意又は過失により他人の権利を侵害したとき、その損害を賠償する責任を負う

                           出典:民法709条「不法行為」 

 

2013年(平成25年)6月28日に公布された、いじめ防止対策推進法には、明確に規定されています。

児童等は、いじめを行ってはならない。         出典:いじめ防止対策推進法第4条 

 

「やられたらやり返せ」「弱いからいじめられる」などは古代の価値観です。そういう人は、もう一度学び直しください! 

いじめは、法的にも違法行為であることを認識する必要がありますが、どこまでがいじめで、どこまで関わった者をいじめた人間とするかって、グレーですよね。

2.いじめの四者構造 

今回は、学校という子どもの社会で起こるいじめに焦点を当てます。

いじめの四者構造という概念がわかりやすいと思ったので、ご紹介します。

  1. 被害者:いじめられている人
  2. 加害者:いじめている人
  3. 観衆:はやし立てる人
  4. 傍観者:見ている人 
いじめの四層構造論

ちなみに私は①②③④すべて経験したことがあります。皆さんはどうでしょうか?

学校という狭い世界において、快・不快、好・嫌といった感情の発生は必須であり、軋轢の発生は回避不能と想像できますよね。 

3.学校は「社会の縮図」 

子ども達は皆、心も身体も変化しつつ、独特な狭い人間関係の中で生きる毎日を送っています!遠い昔、私たちもそうだったように。

独特な狭い人間関係の中で生きていることを、もっと分かってあげてください。

昔の私たちの学校生活を思い出してください。

もっと子どもの話に耳を傾けてあげてください。

一言でも良いので、「今日はどうだった?」など声をかけてあげてください。

子どもが自分から発信する為には、大きなエネルギーと勇気が必要です。

胸の内を話せる親子関係や雰囲気、ちょっとしたタイミング、そんな些細なことが、大事だったりしませんでしたか?

我が子がいじめをしていたら、いじめられていたら、どう声をかけてあげれば良いのでしょうか?

また、スクールソーシャルワーカーとして、学級に関わっていたら、どういったアプローチが考えられるでしょうか?

取り返しのつかない結末を迎えるいじめを耳にする度、胸が苦しくなります。目の前の我が子に対して親の立ち振る舞いを考え直さなきゃな、と思ったりします。

いじめの四者構造でどの位置に当事者がいるかで、望ましい行動は変わってきます。

四者以外の大人(教員や専門家)の関わりも大切になってくると考えておりますが、生徒間で考えた場合には傍観者という多数派が変わることが、ポイントだと思います。

 親や大人が学びを止めてはいけません。子どもは精一杯生きています!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!